鍵盤のうえでスキップ
周りがどんどん付き合っていって、なんなら結婚して、子供までいるという現実。そうよね、もう23だもの。かく言うわたしは、「愛とは?恋とは?」という、皆さんがティーンの頃に悩んでいただろう命題をひたすら解こうともがいている。
わたしの考える愛は、坂本裕二さん脚本のドラマ『カルテット』8話のすずめちゃんのこの台詞にかなりちかい。
〝私の「好き」はそのへんにゴロゴロしてるっていうか寝っ転がってて。で、ちょっと ちょっとだけ頑張るときってあるでしょ?住所をまっすぐ書かなきゃいけない時とか、エスカレーターの下りに乗る時とか、バスを乗り間違えないようにする時とか。
白い服着てナポリタン食べる時。そういう時にね、その人がいつもちょっと、いるの。いて、エプロンかけてくれるの。そしたらちょっと頑張れる。そういう好きだってことを忘れるっくらいの、好き。変かな?〟
友だちもすきだった男の子もお守りみたいに、辛いときにこころの中で側にいてくれる存在。このキラキラした瞬間をたくさん宝箱にしまって、会えない時間があっても、また会ったときに取り出してピカピカしたまま相手に渡す。そういう存在がいてもいいんじゃないかと、開き直って、わたしはきっと一人なのだ。